清原絵画教室のブログ

神戸で絵画を学ぶ。初心者からプロまで。

2008年08月

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8/25よりホームページのトップページに使わせて頂いた日の峰教室、Mさんの作品を紹介します。
私も好きな画家、セザンヌの「サント・ビクトワール山」の模写です。
「今月の作品」アーカイブに清原先生の文章があるので、ぜひご覧ください。

「今月の作品」アーカイブ
http://www.geocities.jp/kiyoharakaiga/archive.html

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教室だより秋号ができました。
先週からレッスンでのお渡しと発送を開始しましたので、教室の登録カードを書いてくださった皆様には近いうちにお届けできます。お楽しみにお待ちください。

今日は教室だより秋号の表紙に使わせていただいた新長田教室、Tさんの作品を紹介します。
紅葉と緑の葉、木造のお寺の色の美しい配色に惹かれますが、それだけではなく画面の隅々まで丁寧に描かれています。私が好きなのは屋根の向こうに見える空と木々の色です。淡い中間色が用いられているためか、空が遠く、大きなお寺を仰ぎ見ている臨場感がよく伝わってきます。画面右下の白く抜かれた枝も素敵です。またお寺の2階に描かれている人物はお寺を大きく見せる要素になると同時に、この絵に可愛らしさと親しみやすさを与えていると思います。

教室だよりではデザインの都合上、絵を横に三等分した真ん中あたりのみを使用しました。全体を載せられなかったのは残念でしたが、デザインをしてみて、丁寧に描かれた絵はその一部を切り取っても良さが伝わってくる事に驚きました。

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Tさんが2枚目に描かれた作品です。
レッスン中、前の記事に書いたようにアドバイスをさせていただきましたが、繊細なハッチングはTさんの特長で、とてもきれいだと思います。
今回ご紹介した作品はどちらも塗り絵を使っていますが、Tさんがご自身で線から描かれる時、どのような絵になるのかとても楽しみです。

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ミント教室に来てくださっているTさんの作品2点をご紹介します。
1点目は、Tさんが当教室にて初めて描かれたものです。

色鉛筆のレッスンでは初めて来られた方に、赤・青・黄の3色のみを使い、クロスハッチング(斜線を交差させて面を埋める技法)で描く方法をレクチャーしています。
Tさんもこの方法で描かれたのですが、几帳面なハッチングが際立っています。織り物のように、線の角度や、線と線の間隔が均一です。私は学生時代に美術の教科書で見たデューラーのデッサンを思い出しました。

Tさんはハッチングの角度が一定である事を、几帳面すぎるのではと気にされていました。そこで、次の方法をお勧めしました。ひとつめは、鉛筆を尖らせ、筆圧を下げて、繊細な線にする事。ふたつめは、線と線の間隔をより狭めて、密度を上げる事です。これによって、ハッチングの面は木綿の織り物から、シルクの織り物のように変わります。
また、ハッチングの部分から白い部分(紙の白さが残してある部分)へ滑らかな移り変わりを作るのには、境界を練りゴムで弱める事をお勧めしました。Tさんは、山の明るい部分や、空などをそのようにされました。

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