清原絵画教室のブログ

神戸で絵画を学ぶ。初心者からプロまで。

2009年02月

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以前にもブログに掲載した作品が完成しました。画像は、あと少しで完成という時の様子です。
真ん中が制作途中の絵。右側が写真を拡大コピーしたもので、左側が写真です。
描き始めは拡大コピーを見ながら、鉛筆で大まかな形を描き、色をのせる時に写真を見て、色を探します。コピーではずいぶん色が変わってしまうからです。
コピーを見て絵を仕上げないのにはもうひとつ理由があります。コピーは拡大しているため、実際に目で見た時よりも細かい部分が見えすぎてしまうからです。
実際に見た時は、風による木々の揺れや、光の眩しさで細かい部分まで見えず、景色の大半を印象で捉えているような感覚です。小さくて見にくい写真に目を凝らしながら、景色の印象を思い出します。

生徒作品展の6日間、ギャラリーの白く綺麗な壁にこの絵が描けられる事、そして何より、教室に来てくださっている皆さんの絵が一堂に会し、それをたっぷり鑑賞できる事が楽しみです。


第6回清原絵画教室生徒作品展

2009年2月28日(土)- 3月5日(木)
11:00 - 19:00(最終日4:30)
トアギャラリー
神戸市中央区北長狭通3-12-13
TEL 078-334-0531

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2/13(金)、新長田教室の午前のクラスを訪ねました。
昨年の春まで、通算して1年ほどアシスタントをさせていただいていたクラスです。
また、ほとんどの方は、3、4年続けてくださっていて、スケッチ大会にもよく参加してくださいますので、私にとってはお顔を見るとホッとして、嬉しくなるような面々です。
レッスン終了前、恒例の皆さんの絵を見る時間。
作者の方がちょっと自信無さげな発言をしても、だれかが「いやぁ。すごい、綺麗やと思うよ」など、優しい事を言います。
最近テレビでよく流れているパソコンの認定資格のCMで「人は、認められて、強くなる。」という言葉が使われていますが、本当にそうだなと思います。
だれかに認められる事、見てもらえる事。
それは自信が無い時も、自信がある時も、飛躍する大きな力になると思います。

画像は三度目の生徒作品展の出展となる新長田教室の午前のクラス、Sさんの作品。ルソーの摸写です。Sさんは、ルソーの他にグランマ・モーゼスなど、素朴な絵の摸写をたくさんされています。


第6回清原絵画教室生徒作品展

2009年2月28日(土)- 3月5日(木)
11:00 - 19:00(最終日4:30)
トアギャラリー
神戸市中央区北長狭通3-12-13
TEL 078-334-0531

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Mさんは自分が撮った1枚の写真をもとにガッシュを用いて3枚の作品を完成させました。このうち1点を教室展に出品する予定です。
セザンヌの模写を経て、隣り合う色同士の関係が非常に強い作品を作るようになりました。
最近は私の指導方針に基づいて、多くの生徒さんが同じテーマで数点制作します。Mさんはこの制作姿勢をよく守り、それぞれの作品で密度の濃い展開を見せてくれています。

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F・Mさんは同じ木を題材に水彩で3枚目を制作しはじめました。それぞれの絵が完成するごとに検討・吟味し、水加減を調節して異なる表情を出しています。真ん中の絵が完成したときに絵の具が濃すぎてくどくなったと感じたF・Mさん。右の3枚目ではより淡く描いています。水彩画は本来水を多く使用した「水割り」が美しいので、3枚目のの作品は、画材の特性をより活かし、洗練の度合を増しているといえます。このように、複数枚描くことは、絵の上達にはとても効果的なようです。しかし、私は真ん中の濃厚なテイストの中にも、多くの魅力が隠されていると思います。

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Kさんのバレリーナ。左の1枚目で気づいたことをもとに、右の2枚目で色々な展開を見せています。着目したいのは、水彩の色使いが濃く、発色よくなっていることです。1枚目では心理的にあまり濃く彩色できなくても、2枚目では思い切りがよく着色できることもあります。
1枚目にも2枚目にも、それぞれ独自の良さがあると思いますが、左の1枚目の方が、もともと言いたかったことに近いのではないかという気がします。そういうことは頻繁に起こります。
私は、左の絵の真ん中の少女の、モディリアニを彷彿とさせるモニュメンタルで、古典的な美しさが好きです。




第6回清原絵画教室生徒作品展

2009年2月28日(土)-3月5日(木)
11:00-19:00(最終日4:30)
トアギャラリー
神戸市中央区北長狭通3-12-13
tel 078-334-0531

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