
今日は新開地KAVC教室で絵本の原画を完成させた藤本さん(=写真左)をご紹介します。
藤本さんは今年3月から教室に来ています。
春から、出版社の絵本のコンクールに向けて描き始めましたが、締切に間に合わず応募できませんでした。
しかし、その後も制作を中止することなく、秋に完成させました。
芸術には、一体こんなことが何の役に立つのか?という物事に没入できる愚直さが必要で、それは尊い才能だと思っていますが、
締切が過ぎてもやり始めたことを最後までやり遂げた藤本さんは立派だと思います。
一見華やかに見える芸術の世界ですが、制作者の日常身辺はたいてい地味なものです。
(ちなみにすぐれた作品を生み出す人の多くはすぐれた実際家で、人当りがいいと感じてもいます。)
夜の新開地KAVCには、HAT神戸から自転車をこいでやってくるFさん、瀬戸内海家島から高速艇に乗ってくるHさん、そして藤本さんの3人の女性が来ていますが、この時間帯の雰囲気もどちらかといえばまあ地味な方ではないでしょうか。
絵はポスターカラーで彩られました。
全部並べると華やぎがあります。
本にすると、並んだ作品全体で醸し出すこのきらびやかさは見ることができませんので、
この日は貴重なものを見せてもらえたといえるでしょう。