■17 肥田まさ
須磨景 oil on canvas, F6 (320x410mm)
44-17「須磨景」肥田まさ
この絵で、わたしは3つのパースペクティブを表しました。階段とその後ろの木々、線路、そして車道とその後ろの街の景色。それぞれのパースは、消失点が一致しません。そのことから、3つの世界の交錯する風景を描いています。
須磨は六甲山系から淡路島へ、ひと連なりに続く山脈の途中を横切る帯のような、海岸線の地形をしています。 時おり山側から冷たい風が吹き降り、ある時は西から流れてきた雲が、このあたりで強い雨を降らせます。自然の趣が豊かな景色を、遠景に近代の世界的な建築技術の粋である明石海峡大橋を取り込んで、描いています。

第17回清原絵画教室展
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