清原絵画教室のブログ

神戸で絵画を学ぶ。初心者からプロまで。

カテゴリ: アートピクニック

こんにちは! 主宰の清原です。

今日の専攻科講座は、摩耶山に出かけての写生会でした。一日を通して人通りの少ない静かな自然に身を浸して描こうというコンセプトで、この場所を選びました。良い絵を描くというよりも、静かな歓喜を味わうのが目的です。摩耶山はパワースポットとして知られているそうですが、滝や神社を訪ね歩くのが趣味のTRと、「ムー」の話をすると目の輝きが増すスピリチャル大好きMM、そして私の三人組「摩耶の会」で絶景ポイントに陣取り、普段は味わえない異空間を満喫しました。合言葉はハロースピリチュアル!

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秋高し 二人は女スナフキン 
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最後はオテル・ド・摩耶のロビーでくつろぎ、またやろうね♥と言葉を交わし、摩耶山をあとにしました。

/主宰 清原健彦

 令和元年6月29日土曜日、第24回アートピクニック@国立国際美術館&ギャラリーツアーを開催しました。  講師清原と助手Kh含めて合計7名が参加し、楽しく美術鑑賞の1日を過ごしましたので、ご報告します。

 今回のツアーは『展示をめぐる冒険 ~ジャコメッティ、抽象、現代美術~』と題して、大阪の国立国際美術館と若狭ビルを訪問しました。

 当日の大阪はG20大阪サミットの真っ最中で、交通規制により車道は閉鎖されて驚くほど静か。何とも言えない不思議な雰囲気でした。とても蒸し暑い一日でしたが、記録的に遅いと言われる梅雨入り直後にもかかわらず傘をささずに済みました。
 人通りは少なく、国立国際美術館ではゆったりと鑑賞することができました。
肥後橋景1s


 JR大阪駅に10時に集合し、10時半頃に国立国際美術館に到着。
 国立国際美術館は、現代美術・近代美術を中心に毎回興味深い展示を企画されています。
 今回の展示は「抽象世界」と「ジャコメッティと I」です。
美術館玄関0s

 まずは地下3階の「抽象世界」から鑑賞しました。1980年代以降現在までに活躍している13作家が出品されており、抽象絵画をまとめて観る貴重な機会になりました。
抽象世界5s2

 つぎに地下2階の「ジャコメッティと I」を鑑賞しました。
 写真は今回、国立国際美術館に収蔵されたジャコメッティ《ヤナイハラ Ⅰ》の横顔。
yanaihara1

 隣にはジャコメッティのドローイング(素描)が集められた部屋がありました。
 清原絵画教室では「徐行描き」「ギアチェンジ」という教室独自のドローイングのメソッドに精力的に取り組んでおり、参加者のなかでも興味深く鑑賞した人が多かったようで、「勇気をもらった」などの意見も聞かれました。

 昼食をはさんで、国立国際美術館のすぐ近くのカフェ「ノースショア」で、美術館鑑賞の感想を話し合いました。ちょうど7名全員、1つの大きなテーブルに座ることができてよかったです。

 一人ずつ「私の選ぶこの一点」の発表のあと、ジャコメッティを中心に色々な意見が出ました。親近感を持って「我が友ジャコメッティ」、繰り返し同じモデルを描き続けたことに習って「私の矢内原」、モデルの一人でもあったジャコメッティの妻「アネットさんがすごくきれい」、あるいは「ジャコメッティが教室に来たら」などなど。講師清原からは、現代アートの商業主義的な傾向に対して、ジャコメッティの創作のように、芸術とは本来熱く誠実な営みのはずだとの意見が出ました。
  
 
 下の写真は、店内風景です。川沿いの景色が見える明るい雰囲気。教室でこんなアトリエが持てたららいいねとの意見もありました。神戸界隈でいい場所をご存知の方がいらっしゃれば是非教えてください。
喫茶1s


 若狭ビルは、ギャラリーが3件、最上階もギャラリーを併設するブックカフェが入居しているビル。
若狭ビル2s

 若狭ビルのギャラリー3件が共同で相互の作家・作品を一部交換して展示するというユニークな企画「フラッシュメモリーズ」の初日でした。ギャラリーはそれぞれ独自の哲学を持って作品・作家を選択・展示しており、その垣根を越えての企画はちょっと珍しいと言えます。

 ギャラリーが混み合わないように2組に分かれて鑑賞を始めましたが、2階のThe Third Gallery Aya(ザ・サードギャラリー・アヤ)で合流、ギャラリーの方から蛍光塗料を使った作品の説明を伺っていたところに作家さん本人(石川 亮氏)が登場され、詳しいお話を聞かせて頂けました。

 16時でツアーはいったん解散し、4名が残って若狭ビル5階でギャラリートークを聴講しました。その後、梅田に移動して夕食を共にしながら、初心者にもわかりやすいトークとは?生徒によるYouTube案!?豪華客船構想!!など、話題は尽きませんでしたが8時過ぎにお開きとしました。

 参加者の皆さんお疲れさまでした。じっくりとアートに親しむ一日になったと思います。
 一人一人の鑑賞が前向きで熱心であった結果、充実したツアーになったと感じています。有難うございました。今回の経験を糧に、今後さらに充実した企画をしていきたいと思います。

助手1号/Kh

【参考情報】

■国立国際美術館http://www.nmao.go.jp/exhibition/index.html
 〇コレクション特集展示 ジャコメッティと Ⅰ
  2019年5月25日(土)―8月4日(日) 

 〇抽象世界
   2019年5月25日(土)―8月4日(日) 

■若狭ビルhttp://www.yoshimiarts.com/exhibition/20190629_Flash_Memories.html
 〇フラッシュメモリーズ
  2019年6月29日(土)-7月20日(土)
  火ー金 12:00-19:00、 土/7月7日(日) 12:00-17:00
  日・月・祝 休 *ただし、7月7日(日)はオープン
  432|SAI GALLERY、Yoshimi Arts、The Third Gallery Aya

□ギャラリー:Space31
□日程:2019.5.18(土)~5.26(日)開廊:13:00~19:00(5.20(月)休廊)
 (5.18初日 16:30パフォーマンス 17:00オープニングパーティ―)

助手1号です。不定期掲載、「画廊・今、」のコーナー。
滑川みざ氏の個展「Bubbly World‐シャボン玉の世界」をご紹介します。

「画廊・今、」なんて言ってますが、本当にさっき、行ってきました。
いま15:28、13時から14時まで見て、帰ってきて、麦茶飲んだとこです。
皆さんにぜひ、是非、お勧めしたく、
来週日曜日までの開催ですので取り急ぎのブログアップです。

【展示の大雑把な説明】
さて、どのような作品かといいますと。
シャボン玉。子供の時、皆さんあそびましたよね。
童謡、憶えていますか?
「ヤーネーマーデートーンデ、コーワーレーテーキエタ・・・」

そのシャボン玉を利用して作られた作品です。
次の写真をご覧ください。ギャラリー31の入っているアパートの看板です。

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作品は、このシャボン玉を使った作品(新作)が十数点。20点位あったかも。
このポスターは背景が薄緑ですが、作品のバックは無着色の白でした。
紙はツルツルしたコート紙。シャボン玉は墨汁を混ぜるのだそうです。
確かにシャボン玉というのは分かりますが、実際どうやって描かれたのか謎です。

そして別の小部屋に映像作品。これらで一つの作品になると仰っていました。
確かに、これらを一緒に見ることで、作品の見え方が変わってくると思います。

【感想】
作品はシンプルな作り方だと思われるのですが、
平面と映像、展示全体を見た感想は、色々なことを感じさせられました。

平面作品は、原生動物のようでもあり、軟体動物のようでもあり、
あるいは小宇宙をもイメージさせられました。面白いです。
そして映像作品は、流れる水の映像に滑川氏の友人知人の姿が浮かんでは消えていきます。
暗い部屋の中、水の流れる音を聴きながら、
人の生き死にと、シャボン玉がオーバーラップしてきます。

さて、もうひとつの別室に、
滑川氏がこれまでに海外含めて活動されてきた過去の作品の一部とポートフォリオが
おいてあり、ゆっくり見させていただきました。

滑川氏は最初は銅版画を十数年されて、やり切ったと思われて、止められたそうです。
その後海外に渡り、立体作品やパフォーマンスなど様々な作品を制作されています。

そのポートフォリオの最初のページの文章で、
哲学者・西田幾多郎の言葉が引用されていました。
「もの来て我を照らす」
自分がこうしようと思って何かを作るよりも、
いま目の前にある物をいかに料理するか、というようなことを仰っていたと思います。
(間違っていたらすみません。)

帰りがけに滑川氏と話しているときに私が話したのは、
周囲の人の死によって、自分の生が照らし出されるように感じるということです。
人間は等しく皆いつかは死ぬわけですが、束の間の今自分が生きていることが、
周囲の人の死によって強く意識されるということ。

さらに帰り路で思ったのは、「もの来て我を照らす」とは、
清原絵画教室の「OBJECTIVE」とも繋がっているのかもしれない、ということ。
不勉強で西田哲学についてはなにも知らないのですけれど。

【経緯について】
滑川みざさんとは、前回の「画廊・今」で紹介したLADSギャラリーで松田彰さん
に紹介して頂き、そのときに個展のハガキを頂いたのでした。
Space31は自宅から歩いて30分程度の場所なので、ぜひ行こうとおもって初日に
いったのですが、思っていた以上に印象深い個展で、行ってみて本当に良かったです。

【ギャラリーの場所】
Space31。初めて行くと住宅地みたいなところなので、
一瞬、どこかなーと思うかもしれません。こんな景色です。
このアパートの3階まで上がってください。
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ハガキの裏の地図です。くどいですが、ぜひ足をお運びください。お勧めです。
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【「画廊・今、」は京阪神のギャラリーでいま(まもなく)開催の展示を紹介します】
/助手1号 Kh

□ギャラリー:ラッズギャラリー
□日程:2019.4.7(日)~4.18(日)開廊:12:00~19:00(月曜休廊・最終日17:00まで)

助手1号です。久々の「画廊・今、」のコーナー。

松田彰氏の個展「言葉のように」をご紹介します。
真っ黒に鉛筆で塗り込まれた大画面と、
震災後に日記のように描きつづられる正方形の作品群。

ぜひとも実物を鑑賞して頂きたいです。

LADS GALLERYで初めて作品を拝見したとき、食い入るように見入っていたら、
松田氏が本当に丁寧に会話して頂いて感動しました。
私のギャラリーツアーの原体験かもしれません。
(その後、2年続けて清原絵画教室展にもお越し頂いています。)

以来、松田彰氏の作品のファンです。
昨年は奈良で開催された個展にも行きました。

もう一度。ぜひとも実物を鑑賞して頂きたいです。

【「画廊・今、」は京阪神のギャラリーでいま(まもなく)開催の展示を紹介します】
/助手1号 Kh

助手1号Khです。

3月23日の西脇ツアーの報告をします

ツアー参加の申し込みがありませんでしたので、妻と次男が同行することになり、まったり家族ツアーになりました。


■行程は、つぎのような流れでした。

⇒ 岡之山美術館。清原健彦展+横尾忠則展 鑑賞。
⇒ 内橋ラーメン(播州ラーメンのお店)にて昼食。
⇒ Y字路ツアー10ヵ所(途中、播州織工房館・旧来住家住宅跡も訪問)。
⇒ tamaki niime 鑑賞。
⇒ Y字路1ヵ所追加 帰路につく。


■主な成果は次の通り。

◎当教室主宰清原から展示中新作の「トアロード・エキゾチシズム」の制作秘話を聞きました。ここでは詳しく書きませんが、「オブジェクティブ」に更なる進化の予感を感じました。

◎横尾忠則展、非常に面白く鑑賞しました。横尾氏作品はいつもすごいエネルギーをもらえます。

◎Y字路ツアー、主宰清原から、最近できたという西脇市・西脇市教育委員会発行の「横尾忠則 Y字路・記憶の地MAP」をもらって、掲載12か所中11ヵ所をめぐりました。西脇市がいかにY字路が多いか、ほとんどの場所をゆっくりと歩いて見て回り、町の雰囲気も含めて実感しました。横尾氏がなぜ150点以上のY字路を描いているのか、分かった気がします。
(上記MAPとは別ですが、当記事の最後に、西脇市観光協会のY字路紹介ページのリンクを貼っておきます)

◎播州織工房館、tamaki niimeで西脇の織物文化に触れました。
 特にtamaki niimeの工房はおすすめです。

充実した一日になりました。
清原健彦展、横尾忠則展ともに本日3月24日で終了しましたが、
西脇の町を、Y字路と織物関係をめぐるだけでも、満喫できると思います。
お勧めします。

■盛りだくさんの西脇ツアーでしたが、
以下、思い切ってほぼY字路に絞り、西脇ツアーの模様をお送りします。
「」は横尾氏作品タイトルです。


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Y字路その1「帰還」。

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Y字路その2「暗夜光路N市-Ⅳ」。

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Y字路その3「暗夜光路N市-Ⅴ」この看板、あの絵で見たことある!

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Y字路その4「暗夜光路N市-Ⅱ」。
絵の中では石碑の後ろに家があったのですが。

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Y字路その5「夢の中の記憶」。
Yの角度が鋭角すぎて刺さりそうです。

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Y字路その6「暗夜光路N市-Ⅰ」。
Y字路シリーズ第1作のモチーフ、ホビイ模型店跡の家屋が、今は黒く塗られて立体作品「黒い光 その1」に。マジ黒い。



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Y字路その7「赤い故郷」。
この道路は車がよく通ってました。気を付けないと、轢かれて赤い故郷になります。

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Y字路その8「榎のある風景」。
実はこの場所2番目に回ったのですが、途中で立ち寄った播州織工房館のひとが、この手前の「住吉屋」を宣伝されてたので、和菓子を買いにもう一度戻ってきたのでした。

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住吉屋の「へそ最中」。求肥も入ってあっさり美味しかったです。
おばあちゃんが応対してくれました。
ここの包装紙は横尾氏デザインです。西脇ツアーのときはぜひ買いましょう。

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Y字路その9「暗夜光路N市-Ⅲ」道路わきを川が流れていて、鯉が泳いでました。

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Y字路その10「N市 霧の夜」。
絵では、周辺の景色がかなり幻想的に描かれています。

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Y字路その11「闇の樹木」。
西脇市街から離れた黒田庄にあるので行く気がなかったのですが、玉木新雌氏の工房兼ショップ「tamaki niime」の工房見学後に道を間違えてしまい、行くことになりました。多分、Y字路に呼ばれたのでしょう・・・


■参考リンク
美術家 横尾忠則氏の「Y字路」[西脇市観光協会HP]

/助手1号 Kh

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