月に一度、異人館通クリニックにて、柴田節子院長とスタッフの方々に人物デッサンの出張レッスンをさせていただいています。異人館通クリニックは神戸の北野にある美容・アンチエイジング専門院です。
柴田院長はデッサンを通して、クリニックのスタッフに人の顔への理解をより深めてほしいという考えで、レッスンを取り入れてくださっています。顔のどこをどのくらい膨らますと美しくなるか、また、どこをどうへこませると美しくなるかということを観察・判断し、患者さんに適切なアドバイスをするために役立てたいという事です。
私は半年間、モデルとしてこのレッスンに参加していますが、とても興味深く思っています。人の顔の印象は鼻の高さや頬の凹凸など、ほん の1、2ミリで変わります。デッサンでそれを追っていくのは簡単なことではありません。クリニックでは、その数ミリの変化を紙の上(=デッサン)ではなく、実際に患者さんに施すのです。当たり前の事ですが、本当に繊細な仕事です。その仕事に対して清原絵画教室が何か提供できるのはとても嬉しい事です。
美術と医療が交わっているのを目にするのは「美術(=アート)による癒しの力」が取りざたされる場面が多いですが、美術を直接的に医療(施術)に結びつけるという柴田院長の考えは新鮮で素晴らしい発想だと思います。それでいて理にかなってもいると思います。
レッスンをするのはいつもクリニックの終業後、夜7時からです。お疲れの時間にも関わらず、柴田院長とスタッフの方々が熱心に絵を描かれる様子に心をうたれます。
美容院、エステサロン…。今後、出張レッスンを通して、今は思いもつかないような色々な業種との関わりが出来たらいいと思います。
神戸・北野 異人館通クリニック
http://www.k-kid.jp/