今日、7月26日は高校生の女の子が
日の峰教室にインタビューに訪れました。
甲北高校総合学科1年生の田口楓さんです。
「産業社会と人間」という科目の夏休みの課題で、
自分が将来(漠然とでも)進みたい分野の職業で働く人を訪ねて、
インタビューをし、レポートにまとめて夏休み明けに
クラスで発表するという、なかなかユニークなものです。
グループで取材し発表してもいいそうですが、
田口さんはソロ(一人)で、自分の興味ある美術の分野の仕事を電話帳で調べ、
清原絵画教室を見つけて私のところに電話してきてくれました。
最初電話したときはとても緊張したようです。
気分は「突撃インタビュー」ですね。
勇気がいったと思いますが、がんばって乗り越えましたね。
これからレポートにまとめるのがまた一苦労かもしれませんが、
壁にぶちあたりながら、一つ一つ関門を潜り抜けること自体が
とても大きな勉強だと思います。
泊りがけで東京まで取材に行く人もいるそうですが、
田口さんも、他の生徒のみんなもがんばれ!と応援したいと思います。
それにしてもユニークな課題ですね。
「産業社会と人間」…。
社会との、どきどきしながらの出会いを、こんな形で高校1年生に体験させるとは。
私も短大で、どうやって実戦で生き残れるように導くか、
考えることがよくありますので、こうした課題を知ることができて刺激になりました。
それにKid’sたちの指導にとっても、何かヒントになるかもしれません。
「産業社会と人間」…。
絵画教室の講師である私も、「産業社会」で役割を持った「人間」の一人なのですね。
ちょっと嬉しい。
田口さんは軽音楽部でベースを弾く高校1年生。
将来美術方面に進みたいけれど、
具体的にはまだそれ以上のことは決められないそうです。
そりゃそうだ、と思います。
私が「食えるかどうか分からんがとにかく絵の勉強を始めよう」と思ったのが25歳で、
今も画家と絵画教室講師の仕事で「食えてるかどうか」、分からないくらいなのですから。
この課題に取り組むことで、将来のビジョンが一層不透明になっても落胆しないように。
一度の突撃インタビューで分かってしまうほど世間は狭く浅いわけじゃない。
けれども、この課題で得られるもっと大事なことは、
怖くても体当たりでぶつかっていけば、大人たちは結構迎え入れ、
応えてくれるという学びかもしれません。
今まで、色々な方面人から清原絵画教室にお声がかかりました。
PHP出版の「大人のための絵のレッスン」の本作り協力、
マイタウン紙や神戸新聞の取材、
テレビ制作会社から宝塚歌劇のタカラジェンヌを招いてのワークショップ開催、
朝日放送からは「探偵ナイトスクープ」出演依頼、巨大絵画の制作などなど。
でも高校生からのインタビューの申し入れは初めてでした。
田口さん、今のところ突撃力では上記企業の人に負けてないぞー。がんばれーっ。