9月29日、四国香川県に墓参りに行って来ました。
先日完成した本「いなとやまとしもつき」の中に、南の島で戦死した祖父の事を描いた場面があるのですが、本が完成したことを亡き祖父に報告に行ったのです。
香川県は母の故郷ですが、私は幼少のころから、母のいなかに帰る旅について歩きながら、四国は何か深い精神性を漂わせていると感じていましたが、久しぶりに訪れてみると、今回は一層強く、そう思いました。
高野山もその気配は濃厚ですが、四国は、庶民の生活文化全体に、空海の啓いた精神性が行き渡っているように思われます。
四国は、島全体が巡礼の地なのでした。
今日はその四国の旅の中の、屋島をご紹介いたします。
写真で見ると、山の入り口がすでに何かが始まる、ということを告げるような雰囲気を漂わせています。
歴史、霊性、そして昭和の香り。
往時は隆盛を誇った観光地だったのでしょうが、今回訪れたのは人けの少ない、静かな空間でした。
それがとてもよかったのです。