清原絵画教室のブログ

神戸で絵画を学ぶ。初心者からプロまで。

2018年07月

清原絵画教室生徒(およびすべての芸術愛好者)への呼びかけ
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美術作家を、あなたの第1アイデンティティにしてください。

多くの人が第1アイデンティティを持っています。職業、身分、肩書きです。

当教室も、さまざまなアイデンティティを持った人が集まって一つのチームを作っています。

医師、教師、介護士、会社員、警察官、主婦、弁護士、デザイナー、土木設計士、声楽家、ピアノ教師、学生、アルバイト等、多彩なメンバーです。

現在35名が在籍しています。

現在の第1アイデンティティを大事にする、それもいいでしょう。

あるいは脱ぎ捨てる、それもいいでしょう。

しかしいずれにしても「自分はアーティスト」というアイデンティティを持って生きれば、あなたは人生を強固なものにし、生活の一秒一秒を充実させることになるでしょう。

そしてアーティストをご自身の第2アイデンティティの座から、第1の座に持ってきていただきたいのです。

それは可能ですが、どれだけの数を描くかは重要な鍵となります。そのお手伝いをするのが当教室です。

ここで当教室のマル秘営業マニュアルをちょっと公開しますね(笑)。

以下のシナリオに導くようになっています。ちなみに今できたのですが。

1.「ちょっとまじめにこれからの人生を考えてみようではないか」となる。

2.「創作者として芸術生活を生きる…それはいい、それは現実的だ。」となる。

3.「絵画教室を探そう」となる。

3.「清原絵画教室というのが検索された。そこへ見学に行ってみよう」となる。

4.「まずは月2回で試してみよう」となる。

5.「講師が『質より量』としつこく言ってくる。日常的に描く時間と数を増やそう。」となる。

6.「だんだん画家の気分になって来た。しかしいまいち分からぬことがある。月2回受講から月4回受講に増やそう。」となる。

7.「アーティスト的な生活を確立すべく日頃描きたいのだが、つい一人だとさぼってしまう。週に何度かでも、誰かに見せると継続できそうなのだが」となる。

8.「なになに?通信講座開設?それはちょうど俺にぴったりだ。しかしちゃんと続けられるだろうか?」となる。

9.「なになに?10月いっぱいまでお試し期間?よし、それだ」となる。

10.通信講座に乗る。

「通信講座開講のおしらせ」

できたてマニュアル、いかがでしたか?

怪しさ満開ですか?…すみません(笑)、ご容赦を。

しかし継続は力なりはどうやら真実のようです。

映画「フォレスト・ガンプ」もそう言っています。


清原絵画教室は、あなたの継続を助けます。

ぜひ営業マニュアルに乗せられてください!


/清原絵画教室主宰 清原健彦


清原絵画教室では、平成30年9月より、本科および専攻科生徒への追加指導通信講座を開設いたします。ご不明点、お気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ
 
以下、清原絵画教室ウェブサイト「通信講座」ページより
https://www.hikosanart.com/通信講座/↓ 

目的:日常的に数をこなす習慣を生徒に身につけさせる。
 
内容:メールまたはSNSを使った遠隔指導。以下の要領で行う。
①生徒が作品を撮影し、その写真をメールに貼付して講師に送信する。何点送信してもよい。送信頻度も上限なし。
②講師がそれを受信し、観て、メールで生徒に講評・助言・添削を行う。返信頻度は1週間に1回。ただし、回数を追加することがあり得る。また、追加で電話指導を行うことがあり得る。
 
指導料:1か月につき10,000円
 
対象:本科および専攻科生徒
 
運用開始:平成30年9月1日(土)
 
試用期間:平成30年9月1日(土)~10月31日(水)
 
試用期間内容:本来毎週のところを、希望者には月2回の講評・助言・添削を行い、指導料は1か月につき5000円とする。
 
 /清原絵画教室主宰 清原健彦

 こんばんわ、夏祭り実行委員1号です。

 昨日7月28日土曜日、第23回アートピクニック@国立国際美術館&ギャラリーツアー(参照:清原絵画教室の夏祭り1 アートピクニック告知)に行ってきました。東から西へ異例の経路で日本縦断した台風12号の影響が懸念された28日当日ですが風雨の影響はほとんどなく、講師1名実行委員2名も合わせて合計11名が参加、無事にかつ楽しく美術鑑賞の1日を過ごすことができました。
 参加者の皆さん、お元気ですかー!(実は今日の元町教室にも参加した生徒がわたしも含め3名!清原先生もお疲れさまでした。)
 
 では、実行委員1号目線でアートピクニックの報告をします。
 まずは国立国際美術館(大阪・中之島)へ。受付横で、清原先生からいきなり教室の講義のような、鑑賞の要点の説明があり、気合が入ります。(参照:鑑賞ツアー報告(プーシキン美術館展ほか) 専攻科)当初の案内では「プーシキン美術館展」を喧伝しておりましたが、同時開催の「コレクション1 : 2014 → 1890」同美術館のコレクション展が予想外に濃密でした。リヒター、デュマス、タイマンス、森村、やなぎみわ、杉本博司、キーファー、奈良、石内都、ホックニー、クリスト、吉原治良、サイ・トゥオンブリー、ヴォルス、ジャコメッティ、モランディ、あー書ききれん。とどめにポール・セザンヌの「宴の準備」。現代芸術を時代を遡行しながら展示してあるのですが、展示作品の配列も非常に興味深く、全然見るのが間に合わない。みっちり現代アートの洗礼を受けてから「プーシキン美術館展」に入ると別世界です。「コレクション展」のパンフには、「それぞれの作品は、制作された時代の社会的な背景を反映しながらも、過去の芸術作品や出来事を参照することによって成立しています」と書かれてあるのですが、まさに「コレクション展」の影響で作品の見え方が変わったようです。

 えー、どうやら書ききれません。「プーシキン美術館展」「ラッズギャラリー」「アートコートギャラリー」は、また今度ということで・・・
 
 続く!

こんにちは!清原絵画教室主宰の清原健彦です。

昨日は専攻科の鑑賞ツアーで、明日のアートピクニックに先行し、国立国際美術館→コウイチファインアーツ→若狭ビル4画廊→アートコートギャラリーを巡って来ました。

炎天下、生徒と講師の2人で9:40から19:00までまわった「アート巡礼の旅」のかんたんなご報告をおとどけします。

1.まず国立国際美術館で開催されている「プーシキン美術館展」
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↑展覧会図録は、公式サイトと並んで、その作りが「旅に出かけよう!」と手招きしているかのよう。なかなかの誘い(いざない)巧手ではないでしょうか。

清原絵画教室は、一時期「芸術生活のお手伝い」を標榜して活動していましたが、今この標語は使っていません。芸術を生活につなげる仕事は、アートディレクター(美術を商業化して受容しやすくする統括者、監督)、デザイナー、プロモーター(主唱者、発起人、興行主)、工芸家、建築家たちが知恵と技術を活用して高度に洗練させており、これはもうやる人がいっぱいいる、と思ったからです。

ゆえに当教室は純粋芸術だけを扱い、「芸術生活」から「生活」を取り去り、応用芸術(芸術をうまく活用して生活に落とし込むさまざまな営みー工芸、意匠、娯楽など)への注力をやめたのです。

しかし一度は芸術のある生活様式を構想した者として、今回のプーシキン美術館展グッズ販売コーナーは面白いモチーフでした。

国立国際美術館の常設ミュージアムショップとは別に、展覧会場隣に設置された会場は、それなりの広さがありました。

神社が神聖な神域に隣接して世俗的な商業空間を持つように、近年のグッズコーナーは、おしなべて純粋芸術を「応用して」人々に高揚感をもたらす「もう一つのリング」としてうまく機能し、楽しい盛り上がりを見せていると思ってきました。今回の展覧会でも、脱俗(展覧会本体)と俗への接近(グッズコーナー)の組み合わせが、洗練された形で提示されていたように思います。

特に目をひいたのが、「旅する風景画×アウトドア」と題されたキャンプ用品コーナーでした。
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野外ー旅ー芸術ーくらしという主題は普遍的で根源的なのでしょう。これらをうまく料理し、商業化することはおそらく日本人の得意技でしょう。聖も俗もうまく調和させて、品の良い意匠をまとわせ、くらしの中に溶け込ませるのが日本人はうまいと思います。こういう傾向は10年ほどで発展した傾向ではないかと思います。

※写真は許可を得て撮影しています。

↓近年の展覧会の風物詩、写真撮影コーナー。「野」と「美」をめぐる思索も面白そうです。
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それにしても美術館内には観覧者が多く、さながら観光地のようでした…あ!!今気づきましたが、館内にはリゾート感覚、バカンス感覚の服を着た、ちょっと日に焼けた、ちょっと遊び人風のおじさんがやけに多いな、と思ったのですが、あれは演出かもしれない…!そういえば白人の家族連れも多かったな…ま、いいか。

明日おじさんたちがいないか、憶えとこうっと。

■ここで、講師清原の鑑賞スタイルをご紹介しましょう。

①.開館時間すぐに入る。

②.説明文や「ごあいさつ」をとばし、まず作品だけを鑑賞する。早送り気味にだーっと観て歩き、先頭ランナーになる。人が「がらすき」になったら歩調を緩め、世界的名品に囲まれながらその空間を贅沢に堪能し、感じる。無媒介に直接に、予備知識や背景を排除して作品と対面する。感性で鑑賞する。入口付近は「渋滞」しがちだが、クライマックス的な作品ほどガラガラな事も多い。
ちなみに私は良い作品に出会うと、作品の前で目を閉じて観る。作品からの「波」を感じようと意識する。

③.作品を視覚的にざっと鑑賞したら、Uターンして入口まで戻る。この時逆戻りしながらじっくり観ることで歴史ー美術史を遡って味わう楽しみ方もある。今回もそうだが、展示は時系列に従っていることが多く、それを逆回しに観ると歴史の流れが一層よく分かる。

④.入口まで戻ったら、「ごあいさつ」からはじめて、説明文を読み音声ガイドを聞きながら、今度は作り手として分析者として作品の仕掛け(構造)を理解しようと心がけつつ観る。理論で鑑賞する。

■地下2階のコレクション展は見ごたえがありました。現代美術では初めて音声ガイド(300円)を聴いてみましたが、「ふむふむなるほど」な内容で、ある意味現代美術でこそ、こうした側面援護がもっともっと必要とされ、発展する余地があるかもしれないと思いました。企画展、コレクション展とも音声ガイドを借りて勉強しました。この領域は今後ますます改良され、発展しそうな気がします。特に勉強する人間にとっては、本物の作品を直接観ながらの解説は、テレビなどの解説映像とはかなり違う体験ではないかと思います。

美術館では10:00から15:00まで、5時間滞在しました。


2.
コウイチファインアーツhttps://www.kouichifinearts.com/
→カロ・ブックショップ&カフェhttp://www.calobookshop.com/
→サイ・ギャラリーhttp://saigallery.com/
→サードギャラリーアヤhttp://www.thethirdgalleryaya.com/
とまわりました。5ギャラリーすべて開いている日は珍しいそうです。

バカンス・ハイシーズンのように繁盛していた美術館に比べ、こちらではすべてのギャラリーで客がゼロでした。アートがもてはやされている時代に、美術館やグッズコーナーという「下流」付近(悪い意味ではない)と異なり、ああ、やはり「源流」付近は人のいない世界なのだなあ、と感じました。だからこそ良いとも言えるのですが。そのせいもあるのでしょうか、この日は2人のギャラリーオーナーさんと初めて会話しました。

ヨシミアーツで観た、上出惠悟「甘蕉 房 色絵蜃気楼文」がこの日の最高の作品でした。


3.アートコートギャラリーhttp://www.artcourtgallery.com/


ここも客はゼロでしたが、力のある絵画が多く、見ごたえがありました。
明日、生徒には刺激になるでしょう。


昨日は華やかさ(美術館)と地味さ(現代美術ギャラリー)のコントラストを感じた一日でした。

いまやプーシキンに飾られている華やかな名画も、多くは孤独で殺風景な場で作られたのだと思います。

炎天下、大阪の白灰色の道路にゆらめくビルの濃い影を見ながらオアシスからオアシスへと渡り歩く「巡礼」の旅を通して、がらんとしたわびしさの中にある豊穣、それが美術だと改めて感じた一日でした。

屋内空調の中で仕事をする日常から抜け出して、どんなに暑くても、歩いて観て歩いた一日は、巡礼やお遍路に対する憧憬に近いものが得られたのではないかと思います。ああ、あえて夏に敢行してよかったな、と思うのです。

昔鎌倉の円覚寺で行われた2泊3日の大接心(おおせっしん=ある一定期間、不断に昼夜を分かたず坐禅すること)を思い出したのでした。

これを書いている今、疲れはありません。
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↑アートコートギャラリー前からの眺め

さあ、明日は生徒10名と歩くアートピクニックです。報告をお楽しみに!

/清原絵画教室主宰 清原健彦

生徒kmの素描を紹介します。
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生後数か月の子供とすごす日常の時間、アートライフの時間ですね。

/清原絵画教室講師 清原健彦

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