インタラクティブアート(相互に作用する芸術)と聞いて遊園地を想像してはいけない、それは親子遊戯のエンターテイメントではない。
「魔法の美術館― 光と遊ぶ超体感型ミュージアム」展を観に行ってきました。
↑田中陽「.hito」
↑田中陽「shichihenge」
撮影(入力)された自分の姿が即画に多様に変換され、たとえば上のような姿になります。
↑徳井太郎/清水雄大「Shadow+」
こちらも自分の姿が変容するスタイルの作品。ここに映し出された像はすべて筆者「清原健彦」の姿です。
「― 光と遊ぶ超体感型ミュージアム」という副題は、この展覧会が潜在的・本質的に持つ衝撃を弱めていると思います。これを遊戯装置と見るには、牢獄の中で囚人の憂さを晴らす遊具ととらえる受動的感性が必要です。筆者はそのような感性を持って見ることはできませんでした。牢獄の外に出る可能性を有していると感じさせるものでした。しかし今それをうまく論述することはできないでいます。
少しだけ掘り下げるなら―上に紹介した作品はいずれも自己認識の変容に関わるもので、現在の時間と空間に既定された自己像を破壊し、新しい自己認識をもたらす可能性があります。
たとえば胎児期の自己像、精子期の自己像といったものが確実にあるはずですが、今の自己はそれを検索することができません。
あるいはそれを発展させ、私が知っている「この世」あるいは3次元世界以外の宇宙があるかもしれない。その時自分はどんな姿をしているのだろう。それはもはや絵画的・視覚的に知覚できる要素ではなく、パルス(きわめて短い時間だけ継続する変化)なのかもしれません。
―そういう疑問を抱かせたのが、この展示の戦慄すべきところなのでしょう。
↑小松宏誠の作品群
(※次の日曜日まで開催しています。)
■魔法の美術館
― 光と遊ぶ超体感型ミュージアム
― 光と遊ぶ超体感型ミュージアム
2018年7月14日(土)~9月2日(日)
開館時間10:00 – 18:00(入館は17:30まで)休館日月曜日、2018年7月17日(火)(7月16日(月・祝)は開館)入館料《一般》1,000円 (800円)
《大学生・65歳以上》500円 (400円)
《高校生以下》無料
※( ) 内は前売り(館内のみ)、または30人以上の団体料金
☆小学生以下は保護者(高校生以上)の同伴が必要です。
特別展「魔法の美術館」会期中は、常設展(コレクション展示)は行っておりません。ご了承ください。
《大学生・65歳以上》500円 (400円)
《高校生以下》無料
※( ) 内は前売り(館内のみ)、または30人以上の団体料金
☆小学生以下は保護者(高校生以上)の同伴が必要です。
特別展「魔法の美術館」会期中は、常設展(コレクション展示)は行っておりません。ご了承ください。
Currently, we are not opening collection exhibition. We appreciate your understanding.
主催:神戸ファッション美術館、神戸新聞社
後援:サンテレビジョン、ラジオ関西
企画協力:ステップ・イースト
展示協力:大阪樟蔭女子大学
後援:サンテレビジョン、ラジオ関西
企画協力:ステップ・イースト
展示協力:大阪樟蔭女子大学
/清原絵画教室主宰・講師 清原健彦